非常に残念なことですが建築・リフォーム業界ではいまだに悪徳業者と呼ばれる人達が存在し、不幸にも毎年多くのお客様がその被害に遭われています。
下の表は国民生活センター(PIO-NET)に寄せられたリフォームトラブルに関する相談件数を年度別に表したものです。
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
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相談 件数 | 8,786 | 9,753 | 10,076 | 1,238 (前年同期 991) |
こうした被害に遭われるお客様を少しでも減らすため、ここでは悪徳業者の主な手口と被害者にならないための注意点をご案内します。
挨拶商法
「ご近所で屋根のリフォーム工事をやるのでご挨拶に廻っていたのですが、お宅の屋根の状態が良くなさそうなのでお声をかけさせてもらいました」など、ご近所さんが依頼した業者を装いお客様の警戒心を解き客先に入り込む手口。
点検商法
「当社は今このエリアで無料点検サービスを行っています。お時間はかかりませんのでちょっと見せてもらっていいですか?」と無料サービスを餌に家の中に入り込み契約を迫る手口。
不安商法
「このままでは雨漏りの危険があります。一度雨漏りした家は湿気で木材が腐り白アリが繁殖するのでお家の寿命が一気に短くなってしまいますよ」など極端な言動で不安を煽りたてお客さんに考える時間を与えず契約に持ち込む手口。
宣伝、見本工事商法
「お宅は人通りの多い場所に建っているのでぜひ当社の宣伝や施工見本に使わせて頂けませんか?つきましてはその謝礼として屋根、外壁のリフォーム工事を半額でさせて頂きます」などと持ちかけ契約させ、いざ工事が始まったとたん「お宅は不具合箇所が多く、このままではとても工事が進められない」と次々と追加の工事を迫り、最初に提示した金額の何倍もの工事費を請求する手口。
成りすましアフター商法
「以前お宅の工事をさせて頂いた業者の者ですが、アフターメンテナンスにお伺いしました」と身分を偽って屋根に上がり「かなり傷みが進んでいるので今修理しておかないと後々大変なことになりますよ」とお客さんを動揺させ契約を迫る手口。
以上が代表的な手口ですが、最近は挨拶商法+不安商法や点検商法+宣伝、見本工事商法など複数の手口を組み合わせることで手口がより巧妙化していますので一層の注意が必要です。
ご紹介した悪徳業者の手口を見てもお分かりの様に、悪徳業者はあなたを急かし、慌てさせることであなたから冷静な判断力と交渉の主導権を奪い取ってしまいます。
ですから会話の中でやたらと「今すぐ」「今なら」を連発したり、必要以上に不安を煽ったり、オーバーな表現をする営業マンには要注意!!
万が一そんな営業マンに遭遇し契約を迫られたときの一番の対処法は、相手がどんなにあなたを急かしてきても決してそのペースに乗らず、逆にこちらから「ご近所の工事とはどこのお宅?」「あなたの会社はどこにあるの?」「今までやった施工実績や施工事例を教えて」など、どんどん質問することです。
もしもその営業マンがちゃんとした会社の誠実な営業マンならば喜んであなたの質問に丁寧に答えてくれるはず。逆に言葉を濁したり、きちんと答えないまま契約を迫り続ける様ならばさっさと話を切り上げお引き取り頂くのが賢明です。
悪徳業者は自分のセールストークに敏感に反応し慌ててくれるお客さんが大好きです。
逆に最も苦手なのはどっしりと気長に構えたお客さんや家族や知り合いに相談したがるお客さん。
何故なら商談が長引いたり、冷静な判断のできる家族や友人にあれこれ相談されたりすると自分の嘘が発覚し、まずい事態に追い込まれるリスクが高まるからです。
ですからあなたが、
「大きなお金がかかる話なので急に言われても今直ぐには判断できない」
「私の一存じゃとても決められない。家族とよく相談してみる」
「最近リフォームした友人がいるので一度相談してから考える」
と口にすればするほど悪徳業者はどんどん逃げ腰になっていきます。
悪徳業者は何気ない会話を装いあなたからどのくらいの額を請求できそうか?独立した息子、娘たちとは親密か疎遠か?商談の邪魔になりそうな友人、知人はいないか?などを探ってきます。ですから面識のない営業マンに対してはお金や自分、家族に関する情報は出来るだけ与えない方が安全です。
常日頃からこの3つを意識しておくだけでも悪徳業者による被害防止に大きく役立ちます。
■能登エリア(鹿島郡、鳳珠郡、七尾市、輪島市、珠洲市)約40店舗
■羽咋・かほくエリア(羽咋市、かほく市)約30店舗
■金沢・津幡エリア(津幡市、金沢市)約50店舗
■白山・野々市エリア(白山市、野々市市)約20店舗
■小松・加賀エリア(小松市、加賀市、能美市)約40店舗