金属屋根は瓦屋根に比べ地震の揺れに強いとされていますが、その秘密は屋根の重量にあります。
金属屋根は屋根重量が軽いため重い瓦屋根に比べて地震の際の揺れ幅が少なく、また瓦の様な落下の危険性も少ないため安心です。
一般的に屋根は勾配（傾斜角度）が緩いほど天井高を高くとることができます。
しかし瓦屋根で勾配を緩くしようとした場合、瓦の重量を支えるために太い柱を使用するなどの補強対策が必要となるので建築コストが高くなります。また勾配が緩やかになることで屋根の水はけが悪化し雨漏りのリスクも上がります。
一方、軽量で丈夫な金属屋根は勾配（傾斜角度）をゆるくすることができるので、天井を高くしたり、逆に建物自体の高さを下げることが可能です。また高い防錆性能と気密性を備えているため雨漏りの心配もありません。
近隣火災の際の飛火による類焼は屋根材の隙間が原因です。屋根材自体が不燃性であってもズレて隙間が生じているとそこから火の粉が侵入する危険性があるのです。
しかし建築板金の技術と材質を利用すれば、構造的に火の粉の入る隙間ができることはありません。
さらに万一火災が起きた場合でも金属屋根は一体構造で軽いため瞬間的な建物倒壊や燃え抜けがなく、避難する上でも有利です。
金属の屋根や外壁は全面を継ぎ目無しで張ることが出来るので見た目もすっきりし、継ぎ目から錆る心配もありません。
